1955年 Prestige
Jackie Mclean | as |
Milt Jackson | vib |
Ray Bryant | p |
Percy Heath | b |
Art Taylor | ds |
かなやま
4曲、たた32分のアルバムです。
タイトルについて・・・Quintet/Sextet
『クインテット/セクステット』・・・どうってことありません・・・『5人編成/6人編成』。
題名どおりの編成で録音されたアルバムで6人でやっていたのですが、中山康樹さんの『マイルスを聴け!Version7』によるとジャッキー・マクリーン(as)が『マイルスに怒られてプイっと帰ってしまった』から一人減で録音した曲があるってことだそうです。
詳しい経緯は『マイルス・デイヴィス自伝』の240ページにマイルス自身が言及しています(やっぱりこの自伝も持っていてよかった)。
だから1曲目と3曲目にしかジャッキーは参加していませんね・・・。
かなやま
これがマイルスとジャッキー・マクリーンとの最後の共演となってしまいますw。
でも”Dig”(1951年)や”Miles Davis All Stars”(1952~1955年)などから参加している、マイルスよりずっと年下のas奏者。BLUE NOTEにもアルバムがたくさん残っている実力者なんですね。
この辺のアバウトな感じも僕の勝手なイメージですけれどもPrestigeらしい『いい加減(良い加減)』かなとも思います。そしてこれこそジャズかなと・・・。即興性が楽しい。w
4曲ともこれぞJAZZという演奏でいいです。そんな満塁ホームランのような曲はないけれど・・・。
マイルスのアルバムはどれをとってみても、焼肉に例えるなら『高級なカルビ』っていう感じがしますw。なんじゃそれ?と言われそうですが。
つまり、『毎日カルビばかり食えない』ってことですw。そうじゃないですか?
毎日これから聴いていくであろう名盤だらけのマイルスを、やはり毎日聴き続けるのは胃にもたれる。いつも高級だとしても『白いご飯とお味噌汁』が欲しくなるものです。
こちらのアルバムはそういった意味では『白いご飯とお味噌汁』にあたる、とても聴き心地のよいアルバムだと思うのです。
ジャケットの写真について・・・Quintet/Sextet
さて、いつものように記事ネタになるのがジャケットなのですが・・・。
通称『うん〇マイルス』www。
このジャケット写真はどうにかならなかったのだろうかというのがおおかたの意見だと思います。そんな通称がつくのはしかたないし、それがこのアルバムの評判を落としてしまう原因になっているかもしれません。
これも毎回“Bags Groove”(1954年)みたいなクールなアートワークばっかりでは胃にもたれる・・・。こんなのもあってもまあ、たくさんあるマイルスのアルバムの中に1枚くらいあってもしゃあないか・・・。
肝心な演奏内容はとてもいいですよ。聴くに値するアルバム。
でもいったいどこで撮影した写真なのかなあ。Presitgeよ・・・w。
それにしてもこの記事の冒頭のワタクシの絵(アイキャッチ画像)は決して『そのようなもの♨』を描いたわけではございません・・・w。
次回ブログの予告・・・
さて、本日からやっと年末休暇に入りました僕、かなやまです(2021年末)。
ゆったりと記事を書いたり、音楽を聴いたり・・・なんて思ってましたが、今日仕事をしているスーパーマーケットや銀行のかたがたにやけに愛想よく「お仕事お疲れ様でっす💛」」なんて話かけて、家庭内でもバタバタと過ごしています。
次回は名盤”Round About Midnight”(1955年)のはずですが、こんな家でゆっくりできるのも少ない時間なので、普段使っている僕のささやかな音楽装置の話なんかもその前に入れてみよっかな、なんて思っています。
あと今年も2日。よい1年の締めくくりにしたいですね・・・。
かなやま
マイルスと中山康樹さんと『マイルスを聴け!』シリーズについて
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