【マイルス・デイヴィス】The Musings of Miles  アルバム レビュー 考察10  

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The Musings of Miles 概要

1955年 Presitge

Red Garlandp
Oscar Pettifordb
Philly Joe Jonesds

1951年の“Dig”から紹介して、もう1955年・・・。

帝王の渾身のアルバムをたった3週間ほどでブログにするなんてのは冒涜なのかもしれませんが、好きで好きでたまらないのでお許しいただきたいと思います。

筆者<br>かなやま
筆者
かなやま

当ブログは、素人でも音楽評論を書いてもいいんだという、

僕の挑戦ブログです。

ジャケット・アートを眺める

“The Musings of Miles”・・・まずこの若々しさの見られるジャケットのマイルスの写真です。

お似合いのハンチングにジャケットをお召しになられている、こんなマイルスも愛くるしいと感じます。

またこのジャケットにはどこにもタイトルやロゴが見当たらないのです。

後々にリリースされるレコードにマイルスの大きく写った顔だけのジャケットデザインのものも存在しますけど、そういったものもそれからしばらくするとタイトルロゴが付け加えられたりしました。

それがこのアルバムだけです。こちらですね・・・。

ワン・ホーンのアルバム

本作は全編ワンホーン、マイルスのみのトランペット。

で、さらにまだまだ実力を発揮する前のレッド・ガーランドのピアノ伴奏とフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムス。

非常にシンプルなカルテット編成ですので、僕みたいなフォーン・セクションがバリバリな音圧の曲が苦手な人にはとてもしっくりくるのではないでしょうか?

ゆったりとマイルスのトランペットを大音量で聴くには②曲目の“I see your face before me”のようなバラードはたまらないと思います。突き刺すような音が一切なくて、低音で一貫されている優しいミュートトランペットが聴けて、あまりの飲めないウイスキーなんか飲んでみたくなる・・・そんな名演です。こういう感じのマイルスの音は珍しいのではないでしょうか?

Musings という言葉について・・・

musingsという英単語、僕はこれまた 勝手にmusicにingをくっつけた造語かななんて思っておりました。お恥ずかしいお話で・・・。

musingsとはmuseという『ものおもいにふける』というような動詞にingをつけた言葉でした・・・w

『黙想』のような和訳がしっくりくると思われます。

『マイルスの黙想』・・・

⑤曲目『チュニジアの夜』ディジー・ガレスピー作曲のジャズスタンダードですが、ちょっと物足りない、弱弱しい、少しはずれた感じの『チュニジアの夜』だなと思ったかたも多いのではないでしょうか?

でも『マイルスの黙想』というアルバム・タイトルを考えると、マイルスのアルバム・コンセプトからすればこんな『チュニジアの夜』もいいのかもしれませんね。

中山康樹さんも『マイルスを聴け!Version7』の中で『ゆったりマイルスのトランペットを聴く』という一枚というレビューをされています。

ベタですがやっぱりレッド・ガーランドのピアノ、なかなかコロコロとした音が優しくて好きです。

C Jam BluesNHK FMジャズ・セッション番組のオープニングテーマで様々な演奏を聴いてきましたが、元祖はやっぱり何度聴いても大好きです。彼も薬物にどっぷりと・・・という生涯だったようですけどね。

Red Garland Trio – C Jam Blues – Bing video

『ソソ・・・ソソ・ソソ・ ソーード!♪』x繰り返し

ピアノに触れるととりあえず指一本でC Jam Bluesのテーマを奏でるいい年したおじさんですw。

 

 

筆者<br>かなやま
筆者
かなやま

中山康樹さんと、その代表作『マイルスを聴け!』シリーズについて

レビューを書いてみました。こちらです。

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