【マイルス・デイヴィス】『死刑台のエレベーター』  アルバム レビュー  考察20 

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『死刑台のエレベーター』概要

1957年 Fontana

今回もパーソネルは省略。

フランスのサスペンス映画のサウンド・トラックをマイルスが作りましたってのが普通の解釈です。

よく考えるとこのサブスク、ストリーミング配信時代、いったい『サントラ』というジャンルはどうなっていくのでしょうね。ま、僕は年に1本も映画を見るほうではないものですからあまり関係ないのですが・・・。

個人的見解 僕とフランス映画

まず、フランス映画というだけで、ああ、まあいつか見るか・・・となります。

あの、独特の雰囲気、世界観・・・ちょっとなにを言ってるのかわからない・・・汗

次に、サスペンス映画というだけで、ああ、ますますいつか見るか・・・となりました。

ゆえに映画は見ていません。

僕はNetflixのようなものは一切、契約していません。

NHK受診料は辛うじて払ってますが、衛星放送なんていらん・・・家族にせがまれたことはありますけれどね・・・。ドケチ体質。w

映画やドラマを1時間見るくらいなら膨大なマイルスのアルバムを1枚でも多く聴き、ブログにしたいと思うからです。

実は蔦屋に久しぶりにDVDでも借りてみっか、なんて年末年始に思ったりもしましたが、近所の蔦屋はじめ多くのレンタルショップは閉店したか、ほぼDVDレンタルはしていない状態。レンタルをやっている大き目の店舗も車で15分くらい・・・面倒。ま、仕事帰りに寄るのも面倒。

初月無料でサブスク形式のレンタルもあるしなとも思いましたが、それ以上にやっぱり

①フランス

②サスペンス(題名も不吉・・・)

③映画

とあまり興味の薄いカテゴリー三拍子に、これを機になにかサブスク契約すらする気がなくなってしまいました・・・。

肝心なこの『死刑台のエレベーター』というマイルスの立派な作品もそんなわけで大して聴かずにこれまた棚の片隅に追いやられていました。

もう憂鬱そうな女性のアルバムジャケット見るだけでも、ああ、他のを聴こうとなるのですw。

今回、ブログに書くということであらためて聴いてみました。

mmmmmmm・・・・・・

これがなかなか、いいではないですか!?

トランペットが聴こえてくると、おお。マイルスのサウンド!!となり一気に最後まで聴き終わっていました。かっこいい!!

たしかにサスペンスにあわせたような楽曲という印象だし、尺も短く26曲入り。

即興でやっているだけあってtake3前後の複数回 録音された曲もすべて入っていて、きっと分析して聴くともっと面白いのだろうと思う。

でも、この映画を見るのと、各takeごとの分析、比較は『マイルス考古学』を名乗りながらも『老後の楽しみ』にとっておこうと思います。w

なんて勝手な!?また言い訳!!

でもやっぱり、日常に忙しいし、もっと聴きたいアルバムがたくさんあるんだもん、しかたないですね。

実は行方不明になっていた“Agharta”(1975年)を買いなおしてみたりして、そっちも忙しいのです(それでもやっぱり聴くのはマイルス)。どこへいってしまったのかなあ・・・。これまた懲りずにCDで買うというこだわりよう・・・。

話は戻りますがこのサウンド・トラック・・・さすがマイルスと唸らせられます。

中山康樹さんのこのサントラの聴きどころ解説 「マイルスを聴け!」より

中山康樹さん『マイルスを聴け!Version7』によると1~16曲目はオリジナルテープに録音されていたもので、それ以降(17曲目以降)は映画の中の音そのものを収録しているのだそうです。

で、それマイルスが即興でフィルムにあわせて音楽をつけたかどうかって話が気になってくると思います。

僕みたいなミーハーなマイルスファンは『マイルスがフィルムをみながら即興で音楽をつけて、それをあっという間に録音してしまった・・・マイルスはやっぱりすごいミュージシャンだ!!』みたいな伝説を期待してしまいます。

しかし。

実際は前もってフィルムを見てマイルスが曲を作り、準備してメンバーにあらかじめ伝達のうえ、きっちりレコーディングされたのだそうです・・・。ちょっと残念に思う方も多いかもしれません。

でもですね、よく考えてください。

ジャズってのは、マイルスの音楽ってのは、常にテーマある曲とは言え、即興音楽です。

いつものとおり、マイルスのフィルムを見ての即興性に依存した制作がなされたことは言うまでもないのです。

ですのでこれを聴いていつものマイルスと捉えてももちろんよいですし、フィルムを見てパッと作っちゃった、マイルスはやっぱり天才だね!って捉えてもよいと僕は勝手に思います。

さらに中山さんの前述の17曲目以降というのは、映画の中の音そのままということですが、これがエコーをかけられているのだそうです!!

そこが肝でしょうか。

このエコーがかけられていることによる効果が、今後のマイルスのレコード制作の方向性を示す第一歩になっていくのだと中山さんは仮説を(いや本当にそういう説を)唱えてらっしゃいます。

なるほどな~と・・・。中山さんのご意見にはいつも唸らせられます。

エコーの効果的な録音は今後、マイルスのアルバムにはたしかに取り入れられていきますが、このサントラがその出発点だったんです。そんなことを知るとまた、今後のマイルスのアルバムを聴き進める一つの注目ポイントになっていきます。

今では当然のエコー、多重録音、フェードイン、フェードアウトなど、そんな技術も誰かが始めたから今あるわけで・・・マイルスも自分の音楽に取り入れることに考えることがたくさんあったと想像できますね。

なんて楽しい『マイルス考古学』!!

こうしてブログを書くと、本当は次回の記事のために次のアルバムを聴かなきゃいけないけれど、もう一度、二度・・・とこの『死刑台のエレベーター』という不吉な名前ながらすばらしいアルバムを聴いてしまうことになるわけです。

そう、だから映画やTVを見てる暇はないんですね・・・。

悲しいマイルス者のサガですw。勝手に・・・w

 

 

筆者<br>かなやま
筆者
かなやま

『マイルスを聴け!』シリーズと著者の中山康樹さんについて

僕なりの熱い記事を書きました。

こちらをご覧ください。

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