【マイルス・デイヴィス】Miles in Tokyo アルバムレビュー 考察39 

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Miles in Tokyo 概要

1964年 Columbia

Sam Riversts
Herbie Hancockp
Ron Carterb
Tony Williamsds

前回の記事で書いたとおり音楽性の違いからジョージ・コールマンがマイルスバンドを離脱

そこで次にテナー・サックスに入ったのがサム・リヴァースなる人物です。

サム・リヴァース - Wikipedia

あまり情報がない、他での演奏を聴かない人物ですが、中山康樹さん著『マイルスを聴け!Version7』でも『謎の奇人』と紹介されていますw。

ドラムスのトニーの推薦によりこのライブツアーに同行しました。

マイルスの本命のテナー奏者はこのあとの黄金セクステットのウェイン・ショーターでしたが、アート・ブレイキー・アンド・ジャズメッセンジャーズに在籍中のため不可。でドラムスのトニー少年の推薦でサム・リヴァースとなりました。あいかわらずマイルスのトニー少年に対する信頼度は高いですね。

サム・リヴァースの入ったアルバムは公式盤としてはこのトーキョーのみとなっています。

帰国するとショーターがジャズメッセンジャーズを抜けるというニュースが飛び込んできてマイルスはすぐにオファーさせます。

ハンコック、ロン、トニーからも電話をかけさせて、ファーストクラスのチケットを彼に用意したと自伝でも語っています。

ライブ会場は・・・

我が国、ニッポンの首都トーキョーの厚生年金会館です。

東京厚生年金会館 - Wikipedia

マイルスにとっての初来日となります。

マイルスは『マイルス・デイヴィス自伝』の中で遠い日本までの機内で眠剤やアルコールなどたくさん服用してしまい、到着すると嘔吐してばかりいたそうです。

そこで日本人たちはすぐに薬を用意するなどとても親切で王様のようにあつかってくれたそうです。

すっかりマイルスは親日家となりました。

楽曲を聴く・・・

Introduction~If I were a Bell を聴く

Teruo Isonoなるかたが冒頭メンバー紹介をしています。

中山さんもちょっと恥ずかしいというこの日本語訛りの英語。

まあいいじゃないですか。

ビートルズがきたときも『ヤァヤァヤァ』だった日本人。その代表ですからこれくらいの英語ができたたけでも十分でしょうw。 しかも時はまだ1964年ですからね。

どうやらこのIsonoさんはラジオでジャズ番組を持つなどの著名なかたのようです。

そしていつものピアノによるチャイムで始まるIf~ですがなかなかリラックスした感じです。

さすがマイルス、でも非常にオーソドックスな演奏っぷりです。今まで聴いてきたフレーズです。

サム・リヴァースも独自のソロでメンバーとのひけをとらないスタートを切れています。

My Funny Valentineを 聴く

『マーイ・ファーニ・ヴァレンタ~~~~~イン♪』とイントロのメインメロディをマイルスが吹くとお行儀よく拍手を送るニッポン人。らしさが出ますね。

なかなかしっとりと各ソリストがリレーします。

加入したてのサムのサックスも楽しめます。

ハンコックが美しくソロを弾きあげるとマイルスに戻ってああ・・・さすがだなあ・・・となりますw。

So What を聴く

トニーがやっぱり飛ばします。このクインテットの真骨頂。ボコスカボコスカボコスカじゃ~ん。

若干サックスのサム・ジョーンズは苦手ぎみかな?と思う節もありつつ、リズム隊の三人が盛り上げてます。いい一体感があるんじゃないでしょうか?

Walkin’ を聴く

往年の曲が続きます。

ニッポン人は喜んだことでしょう・

ボコスカボコスカ続く中にロンハンコックの素晴らしいコードワークに唸ってしまいます。ステキ♡

トニー少年の鋭いキレのあるソロも聴きどころ。熱い熱い演奏が楽しめます。

サムは高速の曲はやっぱり途中加入だけに難しそうかなあ。

All of You ~ The Theme を聴く

高速に近いミドル・テンポですっかりおなじみになってきたこの曲ですが、ラスト1曲としては少ない音数のマイルスはじめメンバーのスタートから、ラストにマイルスに戻り盛り上がりつつ再度の少ない音数でしっとり構成はいつも心地よいですね。

The Themeに短いフレーズを凝縮し、いつもの『お後がよろしいようで~』。

Isonoさんが再度のメンバー紹介・・・『みんさん、どうもありがとうございました』 完。

全般をとおして・・・

小川隆夫さんのマイルス・ディヴィス大事典で今回限りのテナー・サックス奏者サム・リヴァースがとても評価してらっしゃいます。

音楽的視点からは小川さんと違って僕はよくわかってはいませんが、途中参加でのサムにぜひ努力賞がんばったで賞のようなものをぜひ捧げたいと思いますw。

いや、たいへんだったと思いますよ。

だってこの直後、ショーターが参加して第二の黄金クインテットが始まるメンバーの過渡期をこなしたのですから・・・。それまでのフリージャズに傾倒してきているメンバーとの融合はそう簡単ではなかったでしょう。

サム・リヴァースのことはこのブログを書くために聴きなおす前までは気にも留めず、マイルスの初来日ライブの録音だとか、冒頭のミスター・イソノのメンバー紹介でサム・リヴァースって名前は覚えてた程度で誰?って感じでしたけど、きっとレジェンドなのでしょうね。

そしていよいよショーターが参加するアルバムを聴いていくことになります。

所謂『ショーター四部作』のその前にMiles in Berlinを聴きますが、サムショーターの対比をしながらブログの予習を休日楽しみたいと思います。

どうもありがとうございました。

コメント

  1. 通りすがり より:

    とても楽しく読ませていただきました。1枚1枚どのアルバムも丁寧に聴かれていますね!

    コードワークと書かれていますが、この時期はモードから飛躍してる時期なので、コードはありません。音をかたまりで弾いていますが、コードの機能がありません。

    この時期はどのモードを使ってもいい、ある意味12音全てを使える時期に入ってます。ソロ奏者の選択したモードに合わそて周りが演奏を合わせています。
    例えばSo Whatはマイルスはドリアンで吹いていてその後サムリヴァースは全然ちがうモードに切り替わっています。
    バックのハーバーハンコックの演奏がマイルスとサムリヴァースで全く違うのが面白いと思います。
    もしよろしければ改めて聴いてみてください。

    • kanayama@jazz kanayama@jazz より:

      通りすがりさん、コメントありがとうございます。以前にも同じお名前のかたからコメントいただいたような気がしますが同じかたでしょうか?

      >この時期はどのモードを使ってもいい、ある意味12音全てを使える時期に入ってます。ソロ奏者の選択したモードに合わそて周りが演奏を合わせています。
      ➠そうですか。もうモードとか言っている時点で私の能力ではとっても追いつけないのが正直なところ・・・。それを初心者でも聴いて楽しんで書くことに挑戦してみました!!
      ギターをやっていながら音楽理論もジャズも全然、ヘタレ・・・。でも楽しいことにはかわりありません。
      どこまでコメントを理解できてるかも微妙ですがこのままマイルス・デイヴィスを聴き続けて書き連ねていきたいと思います。
      また今夜もきくぞ~~~~!!