【マイルス・デイヴィス】Blue Haze アルバム レビュー 考察6

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Blue Haze 概要

1953~1954年 Presitge

Dave Schildkraut as
Horace Silverp
Charles Mingus(④)
John Lewisp
Percy Heathb
Kenny Clarkeds
Art Blakey ds
Max Roach ds
Blue Haze ポイント

■スタンダードがならぶゆったりした雰囲気

チャールズ・ミンガスがピアノで1曲だけ(④『スムーチ』はマイルス、ミンガス共作)参加

■2曲目以降はマイルスのワンホーン

■三人のドラマーの聴き比べ。アート・ブレイキーが中でも秀逸

ゆったりとしたジャズスタンダードが並ぶこのLP録音始まってまもないアルバム。以前紹介しましたBLUE NOTEのマイルスとだいたい同時期に録音されたものです。なんだかジャケット・アート・ワークもちょっとBLUE NOTEっぽく感じませんか?参加ミュージシャンもいろいろ過ぎて複雑ですが、聴きやすいオムニバスとなっています。

楽曲を聴く Blue Haze

チャールズ・ミンガスがピアノを弾く

特筆すべきことは④曲目“Smooch”チャールズ・ミンガスがピアノで1曲だけ参加しているのはマイルスとの共作だから。コード・バッキングが主ではあるが。

このごつい巨匠・・・。よくわからないので僕は個人的には購入はしないでレンタルでオムニバスを借りて聴いてみましたがさっぱり理解できなかったベーシストです・・・。泣

そのベーシストが弾くピアノ・・・。ますますわけがわかなくなりそうですが、これがなかなかの聴きどころとなっております。ぜひ楽しんでいただきたい。

マイルスのほぼワン・ホーン編成

“I ll remember April”『四月の思い出』)だけasが入ってきますが、それ以外はマイルスのトランペットのみの『ゆったりしたワンホーン』を楽しめるアルバムとなっています。

マイルスを聴け!Version7』によると中山康樹さんもこのアルバムはメンバー構成や録音時期がややこしい、3つのセッションにわかれるとおしゃっていますが、もうここはマイルスのワンホーンを雰囲気どおり楽しもうじゃあありませんか?

②”Four”や⑥”When Lights Are Low” ⑦”Tune Up” ⑧”Miles Ahead”(マイルスとギル・エヴァンス共作)など、今後の名作アルバムの中心になる曲たちの、殺気立ってないというか、じっくり肩肘を張らずに聴けるようなゆっくりした雰囲気での演奏が揃っています。

ちなみにゆっくりこのアルバムを聴いて『マイルスのトランペットをワンホーンで楽しみたい!』と感じるかたにはこちらをおススメします。

1955年録音の”The Musings of Miles”(Prestige)です。

全編マイルスワンホーン構成の唯一のアルバムです。

ワンホーンに集中して聴いてからいろいろ広げていくというマイルスの聴き方も一つの楽しみ方かなあと思います。

3人のドラマーが参加

本作は、3人のドラマーが参加しているアルバムとなります。それぞれを聴き比べるのもよいようで中山さんは『マイルスを聴け!Version7』の中でアート・ブレイキーのドラムス (②“Four”③”Old Devil Moon”“Blue Haze”)が一番マイルスを引き立て、華やかな演奏だともおっしゃっています。

中山さんは、3人を大別すると、マックス・ローチ ケニー・クラーク『マイルス追随型』ででしゃばらないスタイル。対してアート・ブレイキー『マイルス対抗型』と解説しています。ぜひチェックを。

 

 

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