考察42-2【マイルス・デイヴィス】the complete live at the plugged nickel 1965 続き

 

 

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the complete live at the plugged nickel 1965 楽曲全般について

Wayne Shorter/ts Herbie Hancock/p Ron Carter/b Tony Williams/ds

1965年 Columbia

昨日のブログで1万字を超えて、深夜になってしまったので、二日に渡って書くことになってしまいました。

ま、真のジャズ評論家なら2日やそこらじゃ、とっても書ききれない内容のプラグド・ニッケルです。

濃いです。激しいです。

僕はまだ、このボックスを手に入れて2か月程度、なのでまだまだ他のアルバムと異なり、聴いている回数も少なく、「聴き入った」とはいえないレベルだと思います。

でも、欲しい欲しいと思っていたこのボックス・セット・・・聴くたびにいろいろ発見がありました。

なんじゃ?マイルス吹いてないじゃん!?唇にトラブルが・・・

マイルス、これが新しい、ジャズのスタイルなのね・・・。難解だなあ・・・。

第一印象、聴いてこう思いました。

とにかくテンポは今まで聴いてきた往年のマイルスの曲でも、全然どこを演奏しているのか、今、何小節演奏したのか、どこで次のソロイストにタッチされるのか、見当がつかない・・・わからん!

あまりにも原曲からかけ離れてしまい、もうついていけてません。泣

だがしかし、だがしかし・・・

なんだかずっと聴いていられる・・・いつの間にか、没頭している自分に気づきます。

引き込まれていきます。

この疾走感の要因は、当然、テンポの速さにありますね。

このテンポで演奏されてるIf I were a bell他、もう原型をとどめていないと、素人は思います。w

なのに没頭してしまう、その理由はやっぱり、ドラムスのトニーによるリズム感とテクニックではないでしょうか。

圧倒的です。

もちろん、ロンもハンコックも、恐るべきテクニックで魅了しますが、なんといってもトニーのドラミングには、もうこの世のものとは思えないような、狂ったように叩き狂う彼の魅力が満載の演奏となっています。

で、マイルスは、吹かない・・・。へ?

メイン・テーマのメロディくらい、もう少し吹いてよ、マイルス・・・。

そう思ったのは事実です。

この疾走感は楽しめて、いいライブだなあとは思いますが、肝心の帝王が吹くのをプイッと辞めてしまう・・・。

なんでよ~~~?

ってしばらくは思ってました。

いろいろ書籍やネットを見るとマイルスは唇の調子が悪く、うまく吹けなかったそうですね。

それでも、このクインテットのライブはこの神レベル・・・。

このボックスを聴いて思ったのは、僕自身は、音楽やジャズが好きであって、マイルスだけとか、トランペットだけが好きで、マイルスのアルバムを聴いているわけではないってこと。

例えるなら、野球が好きな人がいて、でもその野球が好きな人は「ピッチャーをやること」だけが好きなのではないってこと。

野球全般が好きで、その中には投げる、打つ、走るがあり、バッターをやるときもあれば、様々なポジションをやったり、時にはベンチでヤジを飛ばしたりもするかもしれない。それ全てが野球であるように・・・。

マイルスの唇が調子悪くても、マイルスのライブは、まちがいなくマイルスの音楽で、それがなぜか、いつのまにか、没頭して聴いてしまっている=好き、なのです。

その証拠に、マイルスは自身のソロが終わるとステージの袖に消えていく。

マイルスがステージから消えても、そのステージはマイルスのもの・・・。かわりはないのです。

ですので、マイルスが大して吹いてなくても、ミスばかりでも、なぜかそれを愛せてしまう・・・。

マイルスが大して吹いてなくても、ミスばかりでも、それでもその演奏が好きなのです。w

そんな音楽ファン、マイルス・ファンに自分はなっていたことに、このボックスを手に入れてから気づきました。w

結局はレビューは難しいので・・・中山さんの名言「ドバーッ!!」

結局、二日間のステージを7セット39曲も収録していて、このヴォリュームにレビューをするのは、とても困難だと思いました。orz

僕の挑戦は、簡単に敗れ去られました・・・。

でも、それでも、マイルス好きをやっていける、温かい道しるべを示してくださっているのが、中山康樹さんです!

中山さん「マイルスを聴け!Version7」の中で、1964年のライブ・アルバムFour & Moreの解説に、ジャズは「ドバーッ!!」でいいと語っておられます。

その時と同じく、プラグド・ニッケルのページにも「ドバーッ!!」という言葉をお使いです。

この言葉に本当、僕は何度も助けられていると思います。

この言葉を知らなければ、ジャズもマイルスも聴くのを辞めてしまっていたような気さえします。

もしこの言葉を知らなければ、高校生の頃に初めて聴いたマイルスAuraというアルバムの意味が分からず挫折した、あの時の二の舞になっていたかもしれません。

中山さんの解説はおもしろくて、あたたかくて、やさしい・・・。

僕はマイルス・ファンでありますが、中山ファンでもあります。

ふたりに僕の趣味の時間は圧倒的に支配されています。

みなさんも、難解なジャズに巡り合ったら、「ドバーッ」って言葉を思い出してください。

でも、やっぱりショーターのこのライブでのメロディは・・・ドバーッでも理解できない、不思議なものがあるわ~~~w

観客の拍手、話声、笑い声、空咳、電話のベル、頻繁に聴こえるレジの音、皿やグラスのぶつかる音、グラスに放り込まれる氷の音、etc.⇒前回ブログの冒頭に書いたこれらの音。

このがちゃがちゃしたライブ会場での録音、最高。

なんだか、決してお行儀のいいクラシックのホール・コンサートにはない、ドレスコードもない、

プラグド・ニッケルみたいなライブに行きたいですね!

ごめんなさい、結局は雑記ブログになってしまいました。

またもっと回数を重ねて聴きなおしたら、またこのボックスのレビューを書きたいと思います。

<(_ _)>

追記

ちょうど今日(2022年2月9日)、高野雲さんがアップなさったYouTubeで、中山康樹さんとのエピソードをお話しされていました。

とても楽しく聴かせていただきました。

みなさまもどうぞ、お聴きください。

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