考察15【マイルス・デイヴィス】Steamin’ マラソンセッション ing四部作  アルバム レビュー  

1956年 Prestige

John Coltrane/ts Red Garland/p Paul Chambers/b Philly Joe Jones/ds =The Miles Davis Quintet

筆者<br>かなやま
筆者
かなやま

マラソンセッションの2作目を聴きます。

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Steamin’ 概要

タイトルは『スティーミン』。『蒸気を当てる』とかの意味が転じて『熱く』とか『官能的』みたいな意訳もできる言葉ですので、それぞれの聴き手の想像でよいのではないでしょうか?

基本、前作の“Workin'”(1956年)同日に録音されたものと考えてOKなのですが、⑤曲目“Well, You Needn’t”だけが“Workin'”の中の“Half Nelson”と同日に録音されています。

楽曲について・・・

軽快に①曲目“Surrey with the Fringe onTop”が始まり、②曲目“Salt Peanuts”(ディジー・ガレスピーケニー・クラーク作曲)はリズム隊達の見せ場となりホーンが伴奏のようになる、この流れがやっぱりスティーミンなのかな?

また甘い③曲目“Something I Dreamed Last Night”マイルスのワンホーン。

④曲目もマイルスのミュート・トランペットが軽快、かつ甘い全般的なムードが素敵な曲。

⑤曲目“Well, You Needn’t”は僕の苦手ぎみなセロニアスおじさんの曲。聴いていてこの節がズレていく感じ、シンコペーションが面白いなとは思う。こういうのをロックやJポップばかり聴いてきた僕にはとても新鮮に感じたのは確かです。ジャズ・ミュージシャンの頭の中は?リズム感は?いったいどうなってんのか?はずれてそうではずれてなくて、精密機械のようにもポンコツ機械にも聴こえるのがこの曲の面白さだな・・・。この辺がセロニアスおじさんの魅力でしょう。

最後もマイルスのワンホーン“When I Fall in Love”はこれまたミュート・トランペットが甘くささやきかけるように響く。

全般的に甘い名曲が多いアルバムだがマイルスが取り上げたことで有名になった曲ばかりですね。

マイルスの『音楽監督』的要素が強い名盤だと思います。

Steamin’ を聴きなおしてみると・・・

ブログを書くにあたり移動の車中にカーステレオで聴いたり自宅で聴いたりしました。やっぱり自宅でとくに聴きたいアルバムと感じました。それはなぜかというとマイルスのタバコの先の灯りが特徴的なジャケット写真を眺めながらきくと、スイートなバラードが一層、甘さを増すような気がするからです。ストリーミングなどでは味わえない楽しさをこの4分の2作目に感じました。

そんなことを言いながら車中でこれを聴いていたら次の4部作のうちの3作目の冒頭が流れてきました・・・マイルスのダミ声が聴こえてきます。否が応でも期待が高まるマラソン・セッション・シリーズです。

筆者<br>かなやま
筆者
かなやま

中山康樹さん著『マイルスを聴け!』について書いた

僕なりの書評はコチラです

 

 

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