【マイルス・デイヴィス】Somethin’ Else アルバム レビュー  考察22    

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1958年 Blue Note

Cannonball Adderleyas
Hank Jonesp
Sam Jonesb
Art Blakeyds
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誰が見てもジャケットがかっこいい!!作者は誰・・・???Somethin’ Else

まず恒例のアルバムジャケットのアートワークをみてみましょう。

昨年(2021年)にUNIQLOBlue NoteとのコラボかなんかでTシャツが発売されていたんですよね?気づいたときには終売していましたが・・・。

どうやらかっこいい!と思って購入したジャズを聴かないかたもいたようですね。

ぜひそのようなかたにも気軽にこのブログを読んでいただけたら嬉しいです。

へんにマニアックなことを書いてしまってることもある当ブログですが、どうぞよろしくお願いいたします。<(_ _)>

このデザインはリード・マイルスの作品です。このブログには2度目の登場です。

以前にご紹介しました僕の大好きなアートワークであるBags Groove(1954年)のデザインのかたです。

タイトルとミュージシャンの名前の単純な羅列のようで、色やバランスがとてもかっこいいですよね。Blue NoteだけではないですがとくにBlue Noteでも数々の名作を残されているデザイナーです。

ColumbiaではなくBlue Noteからリリースなのは・・・???Somethin’ Else

これはBlue Noteアルフレッド・ライオンとの友情に関することからのリリースです。

もちろん1958年にマイルスは大手コロムビアとの契約で前回紹介のMilestonesなどを制作して成功しているわけです。

しかし1950年前半はマイルスが薬物に溺れて苦しんだ時期でした。

にもかかわらずそれを支えてマイルスに活躍の場を提供してきたのはPrestigeであり、アルフレッド・ライオンBlue Noteでした。

マイルスはその恩義を返すためにBlue Noteでの制作をしました。

それがSomethi’ Elseです。

クレジットがキャノンボール?マイルスのアルバムではないの???Somethin’ Else

そういう恩義のためのレコーディングでColumbiaを納得させるために、契約上、マイルスのリーダー作としてレコードをリリースすることはできませんでした。

そこでキャノンボール・アダレイの作品としてリリースすることになった・・・というわけです。

しかし、内容はマイルスのアルバム・・・???Somethin’ Else

とは言え、アルバムの内容はまるっきりマイルスのリーダー作のアルバムとなっています。

どんなところが特徴的なマイルスのアルバムなのか・・・順に見ていきましょう。

1 Autumn Leaves(枯葉)~2 Love For Sale

シャンソンの歌詞つきの曲が元で、あまりにも有名なこの曲。

アーマッド・ジャマルに尊敬の念を抱いていたマイルスのアレンジに少なくとも影響を与えたのは次の動画からも推察されるかと思います。

ベースを中心とした長いイントロのあとに入ってくるテーマのメロディはキャノンボールのasではなく、マイルスのトランペットです。

このテーマの最初の部分ですが、中山康樹さんは『マイルスを聴け!』の中で『カレッハ~ヨっ♪』って歌ってるとおしゃっていますw。

ぜひ『マイルスを聴け!』はどのVersionでもいいのでお手元に一冊おススメします!

筆者<br>かなやま
筆者
かなやま

『マイルスを聴け!』シリーズと著者の中山康樹さんについて

僕なりの熱い記事を書きました。

こちらをご覧ください。

そして最後のアウトロ・・・こちらも長い長い・・・。

マイルスのトランペットの一音一音がかすかにのびやかに、効果的に流れていく・・・。流れていく枯葉のまさに一枚一枚のように勝手に感じますw。

そして2曲目の華やかなピアノソロから引き締まった音で雰囲気を変えるのがLove For Saleです。

転調がなんとも不思議ながらもおしゃれです。

3 アルバムタイトル曲のSomethin’ Elseについて・・・

マイルス作曲です。

イントロはマイルスのトランペットに呼応するようにキャノンボールのasが追従します。

そしてキャノンボールのターンに入って途中、倍速になるようなアート・ブレイキーとサム・ジョーンズのリズムセクションのタテノリ感・・・からの~~~~~・・・もとに戻るブレーキがかかる感じと、聴き手を大きく大きく揺さぶるこの曲は、それまで聴いてきた音楽にないスリリングさを感じます。

かっこいい・・・かっこよすぎる・・・どうにかして・・・w

でこのアルバムジャケットをまた見つめるわけです・・・かっこいい!!

でマイルスとのからみに戻ってエンディングにむかう構成・・・。

マイルスが持っていきますね~w。

僕のよに長くロックやポップスの馴染んできた人にはこのスリリングさはたまらないです!

ここは聴きどころ!

このテンポの変化がするところが楽しみでこのアルバムを聴いているところも僕にはあります。

Somethi’ Else・・・というわけで名盤でっす!

Autumn Leaves(枯葉)だけではない!このアルバムの名盤たる所以です。

4曲目One For Daddy-Oと5曲目Dancing In The Darkに言及しないのはあまりに3曲にもっていかれてしまうから・・・それとジャケットのアートワーク!アルフレッド・ライオンとマイルスのストーリー!

皆さまも名盤を枯葉の秋以外でも楽しんでみてください。

 

 

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