【マイルス・デイヴィス】Miles Davis and Horns  アルバム レビュー 考察4

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Miles Davis and Horns 概要

1951年~1953年 Prestige

Bennie Greentb
Sonny Rollinsts
John Lewisp
Percy Hearthb
Roy Haynes ds
Sonny Truitttb
Al Cohnts
Zoot Simsts
Lewisp
Leonard Gaskinb
Kenny Clarkeds
筆者<br>かなやま
筆者
かなやま

⑤~⑨曲目、これらはPrestigeレーベルに移籍しての初めての録音です。

1951年1月の録音です。ソニー・ロリンズ(ts)が参加しています。

①~④曲目は1953年2月の録音。ズート・シムス(ts)が参加しています。

巨匠 ソニー・ロリンズ  ズート・シムスとの共演・・・Miles Davis and Horns

おお・・・あらためて調べながら聴いてみるとソニー・ロリンズの初共演作品になるんですね。ロリンズはマイルスの薬物仲間w。一番押しのサックス奏者でもありました。

ズート・シムスも薬物仲間・・・。『マイルス・デイヴィス自伝』によるとマイルスはこの日の録音前にズート・シムスとヘロインをやっていたと述べています。

この頃のジャズ・ミュージシャンは薬物は当たり前のように身近にあったのです・・・。

ここからしばらくマイルスの土台を支えるベーシストのパーシー・ヒースも登場です。これはPrestige の意向の人選だったそうです。

筆者<br>かなやま
筆者
かなやま

あらためて聴いて調べているとやっぱりマイルスはジャズのデパートみたいだ。

本当にいろんな人が登場しますね。

やがてPrestigeで成功を収めるModern Jazz Quartetにもつながります。

しかし前回ブログ記事同様、やはり1950年代はマイルスとそのまわりは薬物依存に苦しんだ時期でした。

そのへんを意識して聴くとなかなか厳しいレビューも多いようです。それでもマイルスはマイルス・・・。まず一枚目に聴くアルバムとは言いませんが(ジャケットデザイン的にもw)、コレクションとしてお手元にいかがでしょうか?

ジャケットのアートワークが・・・???奇妙???Miles Davis and Horns

このジャケット、アートワークにやられているのかもしれません。なぜこんなどぎついのでしょう・・・?

ここまでなんというか、言いにくいですが『素敵ではない』ジャケットはないと思います(失礼w)。

なぜこのロボットのような、無機質な兵隊のような、一揃えの恰好をしたキャラクターが並んでいるのでしょうか?本当に謎です・・・。いったいなにを表現したかったと言うのでしょう・・・w。どこにも資料がありません。

ご存じのかたがいたら教えてください。まあ、おそらくはPresitge『まだマイルスの未発表音源があるぞ。アートワークは既存のデザイナーにテキトーにお願いしてリリースしちゃおうぜ!』みたいな感じなんだろうなあ・・・(違ったらごめんなさいw)。

Blue Room を聴く・・・

本作に2テイク存在する『ブルー・ルーム』はミュージカルからの楽曲で、マイルスが自身のグループに取り入れる選曲センスの良さが現れます。

ワン・ホーンで歌い上げるマイルスは薬物の影響で体調が悪いながらも繊細なプレイを聴かせています。

それまでのマイルスはチャーリー・パーカー(as)などと熱狂的なビバップをやってきたため、このようなバラードでマイルスが注目をされるようになります。この楽曲が本作の目玉であることは間違いなさそうです。

Miles Davis and Horns 全般をとおして・・・

「初期の奇妙なジャケットのアルバム」という印象が強すぎて私も敬遠していたところもあるアルバムでした。

再度聴いてみると「Horns」とマイルスの融合を楽しめるアルバムの一つと言えるのではないでしょうか?

 

 

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