マイルス・デイヴィス自伝

復帰の頃のライブ音源をリリースしたこれまた２枚組である本作『ウィ・ウォント・マイルス』は、復帰後の一番最初のライブのボストン、次のニューヨーク、それと東京での３会場をテオ・マセロ（プロデューサー）の編集がバリバリ入っているアルバムとなっています。

The Man With The Horn　いよいよ本ブログは1980年代に入ります！

エレクトリック期がお好きなファンにとってはマイルスのアメリカン・ロックが聴ける超名盤です。マイルスは寝るときにジャック・ジョンソンの写真を枕元に飾ったというエピソードが「マイルス・デイヴィスの生涯」（ジョン・スウェッド著）で確か書かれていたと思います。マイルスがどんなふうに本作でトリビュートしているか、耳を傾けてみてください。

「マイルス・イン・ザ・スカイ」と「キリマンジャロの娘」でロックを取り入れたことはわかっていますが、さらにそれが突き抜けて一枚、皮がはがれたようなものを僕はこのアルバムから感じます。

スでのライブ録音。メンバー紹介のフランス語なまりの英語は非日常へいざなってくれる■2種類のジャケット・アート。新ジャケットはマイルスの笑顔がキュート♡■トニー・ウィリアムスを中心とした疾走感ある演奏。マイルスもノリノリ。