【マイルス・デイヴィス】Dig アルバムレビュー 考察1

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筆者<br>かなやま
筆者
かなやま

今回から作品ひとつずつ発信をしていきます。

まずは1951年 ”Dig”

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Dig 概要

1951年 Prestige

Jackie MacLeanas
Sonny Rollinsts
Walter Bishop Jr.p
Tommy Potterb
Art Blakeyds

なぜ”Dig”から始めるかは前回の記事を参照ください。僕がまだジャズには疎かった(今もまだまだですが)頃にも既に知っていた有名な演奏者が二人。

ソニー・ロリンズ

それとアート・ブレイキー

この二人はジャズのオムニバス・アルバムによく入っているので、知らないうちに聴いたことあるよという人も多いかもしれませんね。とくにこれは・・・

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商品詳細

ジャズ~って感じで大好きな曲ですが、これが好きなんてメジャー過ぎるってよく言われますw。でも、かっこいいんだもん。

ジャズを聴き始めの人もご存じだったりするかもしれません。

BLUE NOTE レーベルの4000番台の代表格と言われます。何度聴いてもいいですね。

早起きした朝や、一晩中飲んで明け方に寝る前の時間に聴くとぐう~っときます(めったにないですけど)。

Digはアート・ブレイキーの「一打」!?

日本で著名なジャズ評論家、マイルス研究家で帝王と親交もあった中山康樹さんはこの本作”Dig”に関しては、アートブレイキーの「一打」を聴きどころとされています。

僕もタイトル曲の①”Dig”のリズムの高揚感は好きです。

「掘る」あるいは「掘れ!」でしょうか。このタイトルどおりズンズン堀り進める感じ・・・。

掘れ!掘れ!!掘れ!!!みたいな・・・。(個人的見解w)

僕の崇拝するクールなラジオDJの島村仁さんはアルバムの1曲目というのはとても大切でその作品の「顔」だよとよくご自身のラジオ番組でもおっしゃっていました。まさにこの曲なんかはその通りかなと思います。

そして2曲目の“It’s only a paper moon”はジャズスタンダードナンバーとしいて数々の巨匠たちが演奏していますね。

筆者<br>かなやま
筆者
かなやま

陽気で優しいマイルスのトランペットから始まるメインのメロディが

まだ25歳のマイルスですがもう既に巨匠と呼ばれるにふさわしい。

ソニーロリンズもまだ21歳くらいで、ちょっと悪仲間でもあったw。

LP録音について・・・

この作品はそれまでの10インチLP(約5㎝の盤、SP盤とも)では片面5分程度の録音でしたが12インチLP(約30㎝の盤)になり、片面約20分の録音が可能になったことは前回の記事にも書きました。

本当にのびのびと、時間の制約から解放されジャズの高揚感を楽しめるとてもよい作品だと思います。

中山康樹さん『マイルスを聴け!Version7』「この作品を聴いて何も感じないならほかの趣味に走るべき」とさえ言っておられます。この先本当に名曲、名演奏がどんどんとリリースされていきますがその足掛かり的作品、マイルスの基礎と僕は位置づけています。

楽曲を聴く

①Digを聴く

中山康樹さんが『引越し騒ぎのような』と例えた熱い1曲。いわゆる『ビバップ』の幕明けとでもよんでいいと勝手に思います。

クレジット上はマイルスの作曲ですが、実際はジャッキー・マクリーン(as)の作曲。

②It`s Only A Papper Moon を聴く

1933年のヒット曲、ジャズ・スタンダードとなりました。イップ・ハーバーグ、ビリー・ローズの作詞にハロルド・アーレンがメロディを付けたそうです。

③Deanil を聴く

『ディナイアル』と読みます。マイルス作曲。長いブロウを聴かせるマイルス。でも品性があり、クールでかっこいいと思います。

④Bluing を聴く

こちらもマイルスの作曲のブルージーな一曲。

⑤Out Of The Blue を聴く

チャーリー・パーカーを彷彿とさせるマイルスの作曲です。新しい展開を試行錯誤するマイルスのすばらしい演奏が聴けます。

⑥Conception ⑦My Old Flameを聴く

本来のアナログ・レコードには収録されていない2曲です。あまり情報がない楽曲ですが、これまでの楽曲と同日に収録されたものです。

 

 

このサイトの主な参考書

筆者<br>かなやま
筆者
かなやま

このサイトでは主に以下の2冊を参考に、筆者かなやまがマイルス・デイヴィスのアルバムをレビューして、好き勝手なことを書いております。

小川隆夫著 『マイルス・デイヴィス大事典』

書籍の帯で『マイルスにもっとも肉薄した男』と紹介されている、世界に誇る日本ジャズ界の評論家、小川隆夫さんによる渾身の一冊。『大事典』の名のとおり、見やすいインデックスのついた全839ページの巨編です。

筆者<br>かなやま
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ブートレグについては解説はされていません。

公式盤における収録日や場所、演奏者などの詳細データが見やすく編集されており、

ファン必須の1冊です。

中山康樹著 『マイルスを聴け!Version7』

中山康樹さんが残した同ジリーズのヴァージョン7。電子書籍にもなく、再販されることもないこのシリーズは、貴重なヴァージョン8は高額で取引されているので、こちらのヴァージョン7あたりがコスパがいいです。

筆者<br>かなやま
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かなやま

ブートレグも聴きたいかたは最終巻のversion8がいいかもしれません。

しかしその後にも増殖し続けるブートレグ・・・。

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